アパチャーでブックを編集していて、どうやら、厳密ではないが意識せずに、一年を五月から十月、十一月から四月というふたつに割ってまとめている。この身体が決定した割り振りだからこれに従う。
アプリのシステムでは、一冊が百ページまでがオンライン発注の限度だから、半年を百ページに選び抜くという無謀なことをやめて、フォーマット別に二冊に分けてみると、重複する時間も生まれたが、それでいいと落着いた。
編集は、precognitionという十曲の音響のまとめに基づいており、つまり、音響を聴きながら二百ページほどを捲ることを想定した。
選別と見開きページへの併置編集の連なりとは、全く別物であるが、幾度となく繰り返した選別の果てのようなものが、編集によって、そういうことか。放置したテキストなども掬い上げることに気づかされる。
だがこの簡易編集も、ブックが届く頃にはいつものように、やり直す気持ちが生まれる。達人の寸止めを憧れる気持ちはないけれども、ブックから更に選別したプリントオブジェの配置を考えることで、どうやら自由限界の営みのサイクルがみえてきた。
狩人が炉の前に座って罠をこしらえ、銃の手入れをしているようなものだ。