サスケ

ー 猿飛佐助 / 信濃の鳥居峠の麓に住む鷲尾佐太夫という郷士の息子。戸隠の山の中で猿と遊んでいるところ、戸澤白雲斎に見出されてその弟子となる。甲賀流の忍者だが、甲賀の里で修行した経験がない。真田幸村に仕え、真田十勇士の1人として知られる。同じ十勇士で伊賀忍者の霧隠才蔵は、ライバルでもある。大坂夏の陣で徳川方に敗れた後、幸村と共に薩摩に落ちのびたという。ー wikiより

サスケと勝手にまだ呼び慣れているわけではない逆谷地と浅川を8キロの見事な歴史の筋(清水・台ヶ窪という村落所有のモノとも云える)で結ぶ近道を好んで使うようになりナビのモニターに目をスライドさせつつハンドルを切る時に、浅川ダム工事脇のトンネルから上るループ橋ルートのうねりに平行したマップ上の道筋を俯瞰比較して、各所の標高やら茂みの植生に頷く余裕ができた。これまで片道分の距離を往復消費として使えることは時間的なことや燃費などのことでも有り難いが、こちらとしてはそれよりも道自体が与えるニュアンスのほうが嬉しい。

中曽根集落まで浅川の沢に沿ってから一気に上昇する浅川ループラインのボブスレー・リュージュパークあたりは既に大池と逆谷地と同じ高さにあり、冬場窓からも大会の煌煌とした灯りがみえていた。地勢北側の牟礼の東に広がる大きな農耕地から以前は酷い蛇行を繋げた坂中峠はトンネルになったが、それとループラインの隙間に生きる人々のなかなか巧妙な道であるなと走る度に感心しつつ、目の前をふいに横切る獣の姿にも交通量の少なさの為かどこか呑気さが滲んでいる。

小田切ダムからのぼった西山の高地文化の名残と捉えた錯綜する道々を再び浮かべ、また彼処も走ろうかと。